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屋根のサビってどうして起きるの?その発生メカニズムと種類をご紹介

みなさんのご自宅の屋根にサビが付いていませんか?
屋根に付くサビはなかなか気づきにくいですよね。
しかし、サビの発生は屋根の耐久性の低下を表していることが多いです。

屋根は家を風雨や紫外線から守ってくれている重要な部分です。
また、一口にサビと言っても様々な種類があります。

そこで今回は、サビの発生メカニズムと種類についてご紹介します。

□サビの発生メカニズム

そもそもサビとは何でしょうか。サビとは「腐食」です。
現在、多くの建造物で使われている金属は人工的に作られています。
腐食とは、金属が空気中の酸素や水に触れることによって、自然界の状態であるイオンとなって戻る現象です。

そもそも鉄は、鉄原子と自由電子であるイオンによって構成されています。
鉄は乾燥した大気中であればこの構造が崩れることはありません。
しかし、雨の水分によってイオン化現象が起こります。

イオン化現象とは、鉄を構成する自由電子が雨の水分に取り込まれ、鉄がイオン化する現象です。
自由電子を失った鉄は不安定な状態になり、安定した状態に戻ろうとして周りの酸素や水と結合しようとします。
この状態の鉄は酸化鉄と呼ばれ、サビとなります。

□サビの種類

サビの代表的な種類は3つあります。

・赤サビ
おそらく、サビというと多くの方が赤サビを連想するでしょう。
これは最もよく見かけるサビかと思います。
赤サビは先ほどお話したように、外部の水や酸素により酸化が起き、鉄が酸化鉄となることで発生します。

・黒サビ 
黒サビも鉄に付くサビの一種です。
黒サビは、鉄を空気中で熱することで酸素と結合して起こるサビです。

黒サビは安定しているので、黒サビの状態から変化することがないため、黒サビの状態から赤サビが発生することがありません。
この性質を利用して、中華鍋や鉄瓶などでは赤サビを防ぐために、わざと黒サビを付けることがあります。

・緑青
緑青は銅に付くサビです。
銅が酸化することで、青緑色のサビとなって発生します。

緑青は芸術的な観点から評価されている面もあります。
緑青の色は風情のある雰囲気を醸し出すからです。
一般的に嫌われる赤サビとは違って、緑青は銅の魅力として捉えられることもあります。

□さいごに

今回は、屋根に付くサビの発生メカニズムと種類をご紹介しました。
サビには、屋根の耐久性を低下させる種類だけでなく、芸術的に評価されているサビもあります。

しかし、赤サビは屋根が老朽化していることのサインです。
定期的に、塗装業者に屋根の調査を行ってもらい、プロのアドバイスを受けて適切に対処してもらいましょう。

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